小山田壮平さんと私
私と彼の出会いの話をしよう。
一度も会ったことなどないのだから、些かおかしな話に聞こえるかもしれない。
でも、私は彼を「知った」のではなく、彼に「出会った」と思っている。
出会うべくして、出会ったのだ。
きっとそれは運命のように。
私が小山田壮平という人に出会ったのは、中学生のときだ。
中学生。
心が迷走していた頃、YouTubeで運命的な出会いをした。
「革命」
マイクに向かって、革命を起こすのだと、彼は叫んでいた。
少年のような声で。無邪気に必死に。
私は彼に一瞬で心を奪われてしまった。
「1分54秒」
私が彼に心を奪われるまでの時間。
これで十分だった。
「100回 1000回 10000回 叫んだって
伝わらない 届かない 思いは
100日 1000日 10000日 経った後で
きっと誰かの 心に風を吹かせるんだ 」
この歌を彼が作り、私に耳に届くまで、彼は何回叫んだのだろう。
この歌が出来て、世界に投げ掛けられてから、何日たったのだろう。
彼の歌声は私の心に風を吹かせた。
革命を起こさせたのだ。
こうして私は、小山田壮平という親友と出会えた。彼は今でも私の心で叫んでくれている
刻一刻と、死に向かう私が、夢のようなこの世界で、くるくると踊るように生活していたら、小山田壮平という人に出会った。
人生は捨てたもんじゃないらしい。
彼の声は今も、どこかの誰かの心に風を吹かせているだろう。私がこの曲に救われたように。